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受け継がれる極真の心 |
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『地上最強の空手』といわれる極真空手を築いたのは、今は亡き大山倍達(ますたつ)総裁。
氏は大正12年東京都生まれ、9歳の時満州の長姉を訪れた際、朝鮮の古武術「借力(ちゃくりき)」を知る。中国人の手ほどきを受け、空手の道に進み、昭和22年全日本空手道選手権大会で優勝(当時24歳)。
5年後、世界一を目指すため、アメリカを皮切りに全世界を遠征し全戦全勝を記録する。
武者修行の中で日本の武者道精神を広め、拳ひとすじの人生で自らの『極真空手』を確立した。1994年4月26日死去、享年71歳だった。氏の活躍は「空手バカ一代」というマンガで紹介され、当時高校1年生だった門馬先生はこのマンガとの出会いで空手道の門を叩いたという。
「人間は戦わなければならない。敢然として、悪に、不幸に、醜さに…」とは大山総裁が生前に残した言葉。座右の書は『宮本武蔵』
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極真空手とは |

門 馬 師 範 の 「 臥 竜 の 型 」
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寸止めではなく、また防具も付けない。それが『極真空手』。自身の手を研ぎ澄まされた刀剣とし、鍛錬された体そのものが防具となり武器となる。しかしそこに至るまでには、底知れぬ努力と忍耐を要する。その辛さから逃げてしまった現実が、退廃的な子供、尖鋭(せんえい)的な子供、悪に汚染された人間を作り出してきたのではないだろうか。忍耐・努力・根性を熱く語る時代が去り、精神的・肉体的苦しさに立ち向かうことを「かったるい」と笑い飛ばす若者。一方、教育現場に至っても、ゲンコツ1つが体罰と言われる。家庭だけではなく社会の中でも過保護に育てられてきた。結果、我慢を知らない若者をつくり、彼等は何に対しても無気力で何事に対しても投げやりとなり、校内や家庭内暴力、また目の覆いたくなるような非行の世界へと足を向ける。全国には様々な空手道場があるが、極真空手は青少年の健全育成を強く唱えている。『健全なる青少年の育成。』漠然とした言葉だが、その手立ての1つとして、極真空手は若者が「かったるい」と嫌う『忍耐・努力・根性』を実践している。その為には実践に戦う稽古が必要となり、その厳しさの中で強さを養う。腕力や技術面における強さは言うまでもなく、厳しさに耐える事により我慢強さや忍耐強さが培われ、突きや蹴りといった練習の中で痛みを覚える。痛みのわかる子供たちは相手への思いやり、そして優しい心を育てていくのだ。また、武道の世界では礼儀と尊敬の心を学ぶ。「吾々は礼節を重んじ、長上を敬し粗暴の振舞いを慎むこと」とは道場訓の一節。「目上の人を敬う心を養い、決して人前で空手を誇示してはならない。」という意味である。武道は自分自身との戦いと言われている。しかし稽古の中では多くの仲間と技を競い合い、先輩、同輩、後輩たちとの団体生活の中で協調心を培い、和合の大切さを体で覚える。その中で、技術の師、人生の師と出会う。
今の若者に恐い人が存在するだろうか。両親よりも自分が一番と考え、自己中心的な生活サイクルを送っているのではないだろうか。道場の中で先生は絶対的な力を持つ。その力は、恐いという恐怖心から抱く力ではなく、尊敬の念を持ってこそ存在する力。稽古中に見られる先生のゲンコツは、体罰ではなく、痛みある教えとして門下生はしっかりと受け止め、その意味を考え反省する。しかし勘違いしてならないことは、空手=精神修行ではないということ。何事においてもそうだが、継続がなければ成果はあらわれない。指導者は門下生が抱く武道への関心を引き出し、継続する心の教えに努めている。この信念の中に青少年健全育成への一助があることを願い、厳しい稽古に気合いを入れる。
厳しい厳しいと唱えてきたが、決して男だけの世界ではない。子供にも、女性にも、壮年者にも対応できるのが空手のもう1つの魅力。
≪女性の皆さん≫
近年強くなったといわれる女性だが、反面、誘惑の弱さ、男性の暴力に対する脆さ(もろさ)が目につき、連日のように不幸な事件が報道されている。初めに述べたように、極真空手は防具も付けず、武器も使わない。だからこそ、時間、場所、状況に制約されない完全な護身術となる。また、お腹の底(丹田・たんでん)から出す気合いは歌と同じ腹式呼吸を使う。声を出し、体を動かし、汗を流すことがストレス発散とダイエット(美容)に繋がり、心身の”美”を与える。空手を学んで、女らしくなった男性がいないように、男らしくなった女性もいない。修行を重ね、肉体と精神のバランスを図る。
≪壮年者の皆さん≫
壮年の方にも護身術と健康法を兼ねたものとしておすすめしたい。
空手の母体である中国拳法は健康維持と密接に結びついている。空手の柔軟体操によって、足、腰、背を伸ばし胸を開くことによって自信に満ちた姿勢を作る。その様は仕事の能率と意欲を高め、対人関係を良くする。また停滞しがちな内臓の血の循環をよくし、関節を刺激し、体の筋を伸ばすことにより、成人病や老化現象から自分を守ることができる。武道は生涯現役と言えるだろう。
≪イメージ≫
空手のイメージは野蛮な武術と思われがちだが、そのようなことは決してない。
空手の達人は多方面に興味を持ち、芸術を愛するアーチストが多い。特にリズム感が必要とされる空手の中で音楽を愛している人をよく聞く。福島県支部においても、門馬支部長がMONMA-BAND(モンマバンド)のリーダーを務め、ボーカルを担当している。
大山総裁が愛した”剣豪・宮本武蔵” も絵と彫刻の達人であり、たいへん上手な琵琶弾きだったという。無常な琵琶の音が非情とさえ言われる彼の刀さばきのリズムだったのかもしれない。スピード、間合、呼吸、足さばきなどのリズムを欠いては決して強くなれない。音楽を趣味とするような人は空手に向いていると言えるだろう。
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極真空手の理念 |
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1985年 当 時 の 門 馬 師 範
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道場訓 |
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