図師 幸雄

図師 幸雄 42歳
会社員
空手歴10年10ヵ月
H23年2月 初段取得
※上記は全て平成23年現在です。

 極真空手の門を叩いて、いつの間にか11年が経ちました。
99年に宮崎の父が他界、仕事も人間関係もうまく行かない状態のまま日々を過ごしていました。そんな時幼稚園だった息子が幼稚園や家でよく泣いていた事もあり、『少し強くしようか・・。』と妻と相談し、矢吹町のスーパーに張られていたチラシを見つけ、矢吹町大和久(旧矢吹道場)に体験し姉弟で入門させて頂きました。 でも、道場の後ろで見学していた親の自分が一番入門したくて、恐る恐る翌年の2月入門しました。
 稽古は自分の考えている以上に厳しいもので、稽古の日はクタクタで帰りましたが、気持はとても充実し自分が強く見える程でした。門馬師範も当時30代後半でしたが20代現役バリバリの様な動きで、そして何よりも華麗なる蹴り技に眼を輝かせていつも拝見させて頂きました。先輩たちも稽古中は凄みのある方ばかりで、スパーリングの相手をして戴くと、まるで手のひらで転がされている様に技を喰らいました。
 しかし稽古が終ると師範・先輩方はとてもユニークで良い方ばかりでホッとしたのを覚えています。
 あれから11年・・・・。2011 2・27 恐怖の10人組手の日が遂に来た。
 その日の朝、憂鬱な気持で目覚め大きくため息、怪我をしない様に祈るだけだった。
 会場に着くと頑張って下さいと声をかけてくれる方々。『押忍!頑張ります!』と緊張と不安が募って行った。
今日を乗り越えれば・・・組手が近づくにつれ、心の中で「苦しい顔をするな!・これは20人組手だ!・待ちの組手!・脱力!」と呪文のように唱えた。
 組手が始まる。
 前半、師範に言われた様に待ちの組手を実践、後半、技・圧力・気持ちに負け始め、組手後の「もう少しです!頑張って下さい!」の御一人御一人の言葉、そして周り全員の大きな声援で10人の組手を無事完遂する事が出来ました。
 10人組手の相手をして下さった(阿曽晋哉君・小野寺淳君・古川哲雄さん・大野満春さん・佐藤明浩さん・鈴木昭弘君・太田先輩・井上先輩・勉先輩・功師範代)、10名の方々の色々な技、駆け引きで試練を与えて頂き、そして自分自身を引き出して頂き誠にありがとうございました。
 師範より組手に対し、常日頃から待ちの組手と言われていた事を心に幾度も繰り返し、自分の弱さを組手に出さない様にと、自分に喝を入れながら組手に挑む事が出来ました。 そして門馬師範より帯を戴く時、過去から現在に至っての苦労が思い出され、思わず男泣きしてしまいましたが、 私の昇段組手の相手をして頂いた10人の諸先輩方、後輩の方々に心から感謝致します。泉崎で自分が責任者として道場を持たせて頂き道場を始めてから、試行錯誤を繰り返し自分の門下生の指導をしてきました。道場を人を育てるのは容易い事ではない事が身にしみてわかり、もっと自分を自分自身の心を強くしなければならないと思っております。
 大山総裁の座右の銘にもある様に『武の道において真の極意は体験にあり、よって体験を恐れるべからず。』
何事においても体験せずして相手に物事は伝わりません。チャンスを自ら掴み取りそのチャンスで得たものを宝と変え、極真の黒帯、門馬道場の黒帯を誇りに日々精進していきたいと思います。
 門馬師範・諸先輩方・後輩門下生の方々そしてこの様な自分の昇段組手に声援を送って下さった御父兄様に感謝申し上げます、誠にありがとうございました。

                                                                    

押忍

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